リウマチと温泉効果

リウマチが治る温泉は?
関節リウマチに効く温泉は? リウマチに効く湯治は?
湯治はどうやってやるの? 温泉足湯とは?
今回はこの疑問にズバリ迫ってみたいと思います。

環境省の「療養泉のイ・ロ・ハ」によれば、すべての温泉に共通した適応症として筋肉、関節の慢性的な痛み、こわばり(関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、神経痛、五十肩、打撲、捻挫などの慢性期)とあります。

この中の「関節リウマチ」に着目してみます。
「温泉療法医が解説!温泉ってなぜからだにいいの?」(社会福祉法人恩賜財団済生会)によれば、関節リュウマチに効くと期待される温泉の効果作用について述べてあります。

物理的作用

お湯につかると、お湯の温度や浮力などから影響を受けます。これにより、以下のような効果が得られます。

● 温熱作用
身体を温めると血液の流れが良くなり、痛みが軽減されたり新陳代謝が活発になったりします。
● 浮力作用
水中では体重が約9分の1になり、筋肉や関節への負荷が軽減されます。
● 静水圧作用
水圧が身体を締め付けて血行を促進することで、むくみ解消などの効果があります。

化学的作用

温泉に含まれている化学物質が溶け出し、皮膚や口から吸収されて身体に影響を及ぼします。
例えば、塩化物泉に含まれる塩素イオンは殺菌効果があり、切り傷などに効果があります。
飲用では、鉄分が多く含まれる含鉄泉が鉄欠乏性貧血に効果があるとされています。

また、どの温泉であっても温泉内の成分が肌に付くことで身体が冷めにくくなるので、冷え性に良いといわれています。
さらに温泉に入ると、免疫機能であるリンパ球やNK活性が高まり、免疫機能がアップするという研究データもあります。
足湯でも効くとされており、免疫疾患であるリウマチなどへの効果が期待されます。

「リウマチ性疾患」とは?

日本では、「リウマチ」という言葉が一人歩きをして、「手足が痛む病気=リウマチ」と捉えられがちです。
しかし、医学的にこれらは「リウマチ性疾患」といって、
膠原病(こうげんびょう)・痛風・感染性関節炎・乾癬性(かんせんせい)関節炎・強直性脊椎炎(きょうちょくせいせきつい)・変形性関節症・変形性股関節症など
100種類以上もの病気に分類されます。

この中でも、「関節リウマチ」は、膠原病に含まれる代表的な病気の1つで、指、手関節、肘、膝、足関節など、からだの多くの関節で炎症が起きる病気です。
関節リウマチは30~50歳代の女性に多く発症する病気です。全国で約70万人の患者さんがいるといわれています。
発症の原因はいまだに解明されておらず、なんらかの原因によって体の中の免疫に異常が起こり、自己成分を異物と勘違いして攻撃をする病気です。

この免疫異常により、複数の関節に関節炎が生じます。手足の指、手首、膝、足首などの複数の関節にまたがって、左右対称に関節の腫れと痛みが起こります。
この関節炎の状態が続くと、関節の変形や関節の周りにある骨自体が壊されてしまいます。

リウマチ疾患(国立研究開発法人 国立成育医療研究所)」より

実際に温泉を使って

「関節リウマチ」を改善された方にレポートを頂きました。

温泉宅配は、ご自宅に直接、温泉が届きますので、自宅にいながら湯治を行うことができるのがメリットです。
そんな温泉宅配ですが、今回はリウマチに長年悩まれている60代男性の2種類の温泉(「蔵王温泉」と「松之山温泉」)を交互に試し、実際に効果がでたというレポートをお伝えします。

ご参考になれば幸いです。


温泉はリウマチに効くのか?リウマチと温泉効果
関節リウマチで15年悩みながらも温泉効果で光明が見えてきた

私は15年間もリウマチに苦しんでいます。
幸いにも現在の症状は左足首だけで、不自由ながらも日常生活はできています。

リウマチ発症のきっかけは、右足首の距骨に壊死があり、右足を踏みしめられなくなったことでした。
近くの中堅総合病院で整形外科にかかっていましたが、MRI検査で距骨の壊死が判明し、すぐに著名な専門医が在籍するという総合病院を紹介されました。
そこは多くのトップアスリートへの治療実績で有名な、スポーツ整形外科がありました。

そこで手術を受けたのですが、右足首関節を開いたうえで壊死部分を筒状に取り除き、膝から抜いた筒状の骨を移植するというものでした。1回目の移植手術、2回目の固定金具除去手術と、合計1年以上かかりましたが、右足首は無事回復しました。

しかし、その間1年以上にわたり左足だけで体重を支えた通勤や生活をした結果、左足首の方に負担がかかり、炎症が出て、今度は左足に苦しむことになりました。

私のリウマチ 初期症状

リウマチの症状は人それぞれだとは思いますが、私の場合のリウマチ初期症状は、少し記憶が薄れてはきましたが、リウマチ特有の関節の痛み、関節の炎症、足首関節の腫れ、朝のこわばり、熱っぽさ、じっとしていてもいつも気になる痛みがありました。
歩くと一歩一歩激しい痛みがあり、買い物に行ったお店で、あまりに痛くなり、その場で動けなくなり、立ちすくむことも多くなりました。
手術をしてもらった総合病院の整形外科で継続治療を受けていましたが、しばらくして、今度は左足首の関節リウマチという診断がされました。

左足ばかりに負担をかけ過ぎた結果の自己免疫疾患を発症したのです。
左足首関節の変形も少しですが進行していました。足首の動く稼働域・可動範囲が狭まってきているのは感じていました。
関節の軟骨の間隔が狭まっているのです。

私は朝のこわばりや、手足の関節まではリウマチの症状は広がりませんでしたが、
不用意に朝の背伸びをすると、左足首を中心とした痙攣的な突っ張りや激しい痛みが走りました。
そうなったら数日は症状が悪化してしまうので恐怖の目覚めの毎日でした。
その頃は足首関節が黒くうっ血していました。

長い期間にわたり定期的で継続的な治療が必要だということで、リウマチ科がある近くの中堅総合病院に通い始め今に至ります。

リウマチ治療薬リマチルで改善するも治療薬の副作用で苦しむ

前述の総合病院ではリマチルというリウマチ治療薬で、一時期劇的な改善が見られたのですが、残念ながらその薬のアレルギーで激しい副作用が起きて、下肢に真っ赤な斑点が現れてしまいました。

総合病院ですから皮膚科の追加検査で薬物アレルギーと診断され、せっかく私のリウマチに良く効いたリマチルという薬は諦めざるを得ませんでした。
アレルギーとは怖いもので、その時の斑点はまだ残っています。
現在かかっているリウマチ科・膠原病科では、いくつかの薬を試し、量の調整と効果の測定を繰り返し、不自由ながらもなんとか日常生活ができる今の状態を維持しているところです。

主な処方薬は、リウマトレックスカプセル、アザルフィジンEN錠、ケアラム錠、プレドニゾロン錠です。

炎症の係数であるCRPはなかなか1、0を下回りません。まだ試していない最新の治療薬もあるそうですが、効果を試すのに時間がかかるうえ、まだ費用も高く、現状維持を希望しているところです。

リウマチに効く温泉は?

何とか日常生活はできているのですがリウマチ特有の足首の腫れぼったい感じ、重たい感じ、炎症があるのに冷たい血の通っていない違和感をずっと感じていましたので、この違和感が少しでも温泉足湯で改善しないものかと考え、試してみることにしました。

関節リウマチに効く温泉宅配の温泉を調べてみると、あわら温泉・板室温泉・霧島温泉・松之山温泉・蔵王温泉などいくつかの温泉がリウマチに有効であるとのことでしたので、今回は松之山温泉と蔵王温泉を購入してみました。

松之山温泉 ボックスタイプ20L
蔵王温泉 ボックスタイプ20L

温泉宅配の一番のメリットは、自宅にいながら温泉に入ることができること。
日帰り温泉では1日しか行くことができないが、届いた温泉を複数回に分け、何日も温泉に入ることができるのが温泉宅配の良いところです。松之山温泉や蔵王温泉は遠方になるので自宅まで温泉が届くというのは私にとってはありがたい貸切り温泉でした。

温泉水は20リットル単位のBOX購入ですから、ペットボトルに移すための電動ポンプも購入しました。

電動ポンプ
電動ポンプで流す

BOX内の温泉水の内袋はポリエチレン製で柔らかいので簡単につぶせて使用後に捨てるのは楽でした。
ビーチバレーボウルに温泉水が入っているイメージでした。
温泉水を温める足湯温浴器も購入しました。これは机の下に置きパソコンや読書などしながら、ながら足湯をするのに最適でした。

温泉水の節約の仕方も教わりました。
温浴器には十分な水道水を入れて温め、その上にポリ袋(業務用の厚めのポリ袋)をかぶせて、ポリ袋の中に温泉水を2リットル程度入れれば、十分に足首まで温かい温泉水に浸すことができました。
つまり、20ℓBOX1箱で10日分の温泉足湯ができることに気が付きました。

さあ、毎日2回の温泉足湯の始まりです。

リウマチ改善の効果が感じ取れた温泉足湯

始めた最初は、想像していたほど体が温まるという感覚ではありませんでした。
42度に設定した足湯の最中でも、濡れた部分が気化熱で体温を奪われることもあるからか、30分の足湯でも体全体が温まるようなぽかぽか感をあまり感じませんでした。
足だけだからこんなもんかなと思いました。
しかし、終わって足を拭いて靴下をはいたときに、足元がすごくぽかぽかしていることを初めて実感しました。
何となく、これは癖になりそうだなと思いました。
ポリ袋を絞れば少し深さ調整ができることにも気が付きました。

慣れてくると温泉水があったまって、さあ足を入れる、その瞬間がとても幸せです。

不眠症が温泉足湯で熟睡でき体を温める効果に驚く

寝るときに布団の中で足に血が通っていないよなーという悩みがありましたので、ある日、そうだ、寝る前にもやってみようと思い、足湯をしてからそのまますぐに寝てみました。
なんと足がぽかぽかで朝まで熟睡できました。
寝る前にもう一度お風呂に入るのは大変ですが温泉足湯なら気楽に温められます。寝る前足湯はお勧めです、今は毎日3回になりました。
これが終わってから寝る前に温泉足湯セットのお湯を捨てるのが日課になりました。

毎日30分の足湯を2~3回していると、少しずつ体が変化しているのではないかと思うようになりました。
最初は感じなかったのですが、温泉足湯中に体が温まっていくのがわかるようになりました。
これって自分の体の血管が広がったのではないかと思いました。
終わった後も足首が軽くなる感覚を実感できました。

1ヶ月経過で現れた温泉足湯の効果

1か月間の温泉足湯をしました。温泉足湯回数は60回です。
ちょうどそのタイミングで、2か月に1回の通院をしました。ここで先生に温泉足湯をしていることを初めて話しました。

現在は関節の炎症も強くはないので「温めることは非常に良い事です」と言われました。
CRPはなかなか正常値の1.0mg/dLを下回らないこの数年ですが今回は微減の1.26mg/dLになっており、効果が出始めたようでした。

まだまだCRP値改善までは届きませんが足首の腫れぼったい感じ、重たい感じ、冷たく血の通っていない違和感などの自覚症状は改善傾向なのでもっと続けてみたいと思っています。
温泉足湯の効果はほかにもあり、足の付け根の痛み、変形性股関節症、こわばり・だるさ・歩けないつらさが改善されました。

 

患者自身がもっと真剣にリウマチと向き会う事が大切と気付きました

これまではドクター任せにしてきました。
自分のことなのに自分でできることに本気で向き合ってこなかったのですが、温泉足湯をしながらの、ながら勉強でいろいろ認識を新たにしました。
リウマチを治す、リウマチが治るためには、リウマチ専門医とともに、自分ができることを合わせて行う必要があったのです。

リウマチの炎症によくない食事や、リウマチ患者におすすめの食材なども初めて意識して食べるようになりました。リウマチを治すための食事療法もあったのです。
お茶もサラシア茶に変えて、食後の血糖値の上昇を抑えたり、炎症のもとになる糖分の吸収を抑えるなど、腎臓や肝臓に負担をかけない生活をするように気を付けるようになりました。
自己免疫疾患には生活習慣を整えて免疫を改善するための生活習慣も併せて必要だったのです。
おかげで、おなかの余分な脂肪がやや取れてきたこの頃です。

自宅の浴槽で入る温泉療法専門医の湯治方法に目からウロコ

最近ですが、温泉療法専門医が教える自宅での湯治の仕方、「Dr.伊藤のマイホーム湯治」という情報に接する機会がありました。

それによると、湯治の効果は医学的にも証明されているとのこと。その基本理論はノーベル賞をとっていることを知りました。
体温を0.5℃以上上げれば毛細血管の内部細胞からチッソが分泌されて血管が広がり、血流がアップして、免疫力が高まることを証明したとのこと。
それって日本の伝統的な湯治場での温泉治療が有効だということの裏付けですよね。
なぜもっと医療保険に湯治を取り入れないのかと思い、調べてみました。
そうすると既に、温泉設備と温泉療法専門医・スタッフがそろっている場合は湯治が医療保険の対象なのですね。

温泉療法専門医 医学博士
伊藤実喜
(Dr.伊藤マイホーム湯治)

これから温泉療法専門医が教えるマイホーム湯治に挑戦

上記の、温泉療法専門医が教える自宅でのマイホーム湯治の仕方、によると、免疫力の回復には腸が重要とのこと。
腸(小腸と大腸)、には

①合成(様々な酵素、ビタミン、ホルモンを作る)
②解毒(腸内細菌が有害物質や毒素を排出)
③消化(食べ物を細かく分解する)
④吸収(栄養素を体内に吸収する)
⑤免疫(リンパ球が腸内細菌と協力して病原菌やウイルスから体を守る)
⑥浄血(サラサラ血液を作る)
⑦排泄(不要なものを排出する)

以上の7つの医学的作用があるのでやはり湯治で自己免疫機能を改善するには全身浴による湯治が、より効果を発揮するということがわかりました。
且つ、自分の基礎体温にあった湯の温度設定があることや、発汗量を測定しながら入浴することの大切さが書いてありました。目からウロコです。
腸内環境を整えるためにサラシア茶を強く勧める専門医の動画があったことと見事に符合し納得した瞬間でした。

温泉足湯での一定の自覚的効果は確認できましたので次は自宅での全身浴湯治をやってみようと思っているところです。

松之山温泉・蔵王温泉のペットボトルタイプの温泉宅配を利用してみました

関節リウマチの湯治を目的に、マイホーム湯治を続けています。
新たに松之山温泉と、蔵王温泉のペットボトルタイプの温泉宅配が発売されましたので使ってみました。

松之山温泉 ペットボトルタイプ
蔵王温泉 ペットボトルタイプ

メリット1 温泉が届いたとき

これまでは箱が20キログラムと重いので、運送会社の配達員に玄関まで運んでもらっていました。
自分では運べなかったからです。

ペットボトルタイプになりましたが、それでもまだ2リットル×6本で12キログラムありますから、できれば箱ごと玄関内まで運んでもらった方が楽ですが、配達員に運んでもらえない場合は受け取り場所で箱を開けて、1本ずつ自分で運べる道が開けました。

また、新たな箱は水やお茶の6本箱買いと全く同じなので取っ手の手穴があり、持ち運びやすいことと、持ち上げるときの重量の予測値が同じです。
ペットボトルの水やお茶をいつも箱買いされている方は買ってみてから予想以上に重いと感じるということはないでしょう。

メリット2 利用時

お風呂まで運ぶのに楽、投入するのも楽です。
少しずつ利用される方や、スプレーしたり、顔や手足に塗る利用者はペットボトルのキャップを締めれば残量を管理しやすいので便利で朗報だと思います。
湯治などで少しずつ繰り返し利用する方に優しいと思います。

メリット3 使用後廃棄時

これまでも容器はポリエチレン製なので柔らかく、ビーチバレーボールの空気を抜いたように簡単にぺしゃんこにつぶすのは楽だったのですが、今回は、なんといってもお茶のペットボトルと同じですから、リサイクルルーチンが確立しています。
環境にやさしいエコなので罪悪感が全く無く、安心できます。利便性と環境のやさしさに配慮した取り組みだと思います。

これまでも温泉宅配を父の日・母の日などで贈り物・プレゼントに考えたこともあったのですが重すぎて高齢の両親には運べないなと心配し、控えていましたがこれなら両親へのプレゼントにも利用できるなと思えますね。

残念ながら材料費高騰と、温泉を汲むときの手間が増すことからか従来の20リットルよりも割高になっていますがおためしで利用するにはとても便利ですので、これで何回か試してみて湯治を目的に長期間継続的に使うので割安のほうがいいなという方は従来の20リットルで購入するという考えもありますね。
選択肢が広がって嬉しく思います。

以上


温泉療法の決定的な問題。それは、時間とお金

温泉療法は確かに効果があるようです。ただ、一回や二回ではなかなか思ったような効果が望めないようです。
長い期間、温泉地に行って湯治をするには、相当の宿泊費と時間が必要になります。
一か月以上もの間、温泉地で湯治をすることは、現代人には高いハードルだと言えます。

「温泉宅配」 それは、交通費や宿泊費をかけず、
自宅で利用できる温泉療法

「長期間温泉地に滞在しなくても、毎日のように温泉を利用して、アトピー性皮膚炎を改善させたい!」
そんな願いをかなえるのが、温泉宅配です。
温泉宅配なら、自宅で温泉を利用できるので、利用料以外に、宿泊費も交通費もかかりません。
温泉地に滞在する必要もなく、普通に職場に通い、日常生活を送りながら湯治ができる。それが温泉宅配の魅力だと言えます。

本気で湯治を試したいと思ったら、是非「温泉宅配」を!

本気で湯治を試したいなら「温泉宅配」
是非この機会に!おすすめです。

■参考資料

リウマチ疾患(国立研究開発法人 国立成育医療研究所)
温泉療法医が解説!温泉ってなぜからだにいいの?(社会福祉法人恩賜財団済生会)
蔵王温泉 善七乃湯
松之山温泉 ひなの宿

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