医者が教える最強の温泉習慣

温泉の効果は、肩こり・不眠・血行障害改善や美肌効果だけではありません!免疫力アップや成人病予防にも。
一石博士の書籍「最強の温泉習慣」の中から「驚異の温泉の健康効果」を一部ご紹介いたします。

一石英一郎(医学博士)内科医/予防医学センター

1965年、兵庫県生まれ。医学博士。国際医療福祉大学病院内科学教授。京都府立医科大学卒業、同大学大学院医学研究科内科学専攻修了。日本内科学会の指導医として医療現場の最前線を牽引する一方、伝統医療と西洋医療との知見の融合や統合医療研究、医工学研究、最新の遺伝学にも造詣が深い。温泉入浴指導員(厚労大臣認可)の資格も有し、温泉を活用した健康増進にも精通する。

医師が教える最強の温泉習慣

動脈硬化、糖尿病、高血圧、がん、うつ、慢性疲労、肩こり、不眠…etc

エビデンスが明らかにした驚異の健康効果

間違いだらけの温泉の入り方、していませんか?

温泉で体と脳の毒が消える!

〇重い疾患のもとになる「動脈硬化」「糖尿病」を改善

〇温泉の鎮痛作用は「副作用のないロキソニン」

〇風邪にもがんにも温泉による免疫力向上で対抗

〇脳波の変化で明らかになる「温泉のリラックス効果」

〇痛風になったら、アルカリ性の温泉

〇まるで美容液。温泉は肌に塗ってもよい

〇多くの問題を引き起こす有害ミネラルをデトックス

目次

序章

・慢性的な体調不良を抱える日本人

心身に不調を抱える人が増えています。

平均寿命は男女とも80歳を超え、過去最高更新が続いており、世界的に見ても日本は長寿大国であることは間違いないのですが、一方で要介護状態にならず自立して生活できる年齢である「健康寿命」と平均寿命との差が問題となっています。

雑誌や書籍、テレビでも健康にまつわる情報が盛んに流されています。今や日本人にとって最大の関心ごとは「健康問題」なのかもしれません。

生活習慣病の患者は増えていますし、その手前の状態ともいえるメタボリックシンドロームの人も相当います。2人に一人はがんになり、そのうち3人に1人が命を落とす時代ですから…..

こうした困難な時代のなか、私が医師として希望の光を見出しているものがあります。

それが、私たちの身近にある「温泉」。最近の研究において、温泉には健康寿命を延ばすことが次々と臨床試験などで実証されてきており、温泉がアンチエイジングや美容など、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)を向上させてくれることも徐々に明らかになってきています。

・無限の可能性を秘める日本の温泉

温泉を利用する場面は、数年に一度の旅行だけという方もいらっしゃると思いますが本書で紹介するように、温泉には健康的な効能が非常に多く、まさに入浴するばするほど健康になれますので、もっと日常的に温泉を利用していただきたいのです。

・ドイツには温泉専門のドクターも

日本でも温泉を医療に取り入れ総合的に心身を治す「湯治」文化として根付いていました。

温泉の効用については次章から詳しく説明しますが、代表的なのが「体温上昇」「ミネラル吸収」「ストレス解消」の3つです。温泉に浸ると、これらの効能が相まって、心身に溜め込んだ、健康を阻害するさまざまな”毒”を効果的に抜くことができます。健康のための温泉活用がもっと広まれば、心身を健康に保ち、健康寿命を延ばすことさえ可能です。

本書では、このような大きな可能性を秘める温泉を、医学による知見に基づきご紹介したいと思っていますので、読者の皆さまが温泉を日常に取り入れ、より健康的な人生を送るためのきっかけになってほしいと願っています。

1章 温泉に入ると、なぜ健康になるか

・体温と体調は深く関係する

・なぜ「温泉」は特別なのか

・多くの問題を引き起こす有害ミネラルをデトックス

・重い疾患のもとになる「動脈硬化」「糖尿病」を改善

・温泉×運動でさらなる健康を手に入れる

・温浴でダイエット効果を高める

・温泉のデトックス効果で若く美しい身体を手に入れる

・まるで美容液。温泉は肌に塗ってもよい

・温泉の熱で”細胞そのもの”が若返る

・遺伝子レベルで活性化してくれる

・「温泉に浸ると美白になる」は本当か?

・圧倒的な低コストで「成長ホルモン」を活性化

・人類が進化の過程で保ってきた重要なホルモン

2章 「温泉の健康効果」の正体

・なぜ、温泉で怪我が治るのか

・痔や目の病気にも温泉が効く

・もはや鎮痛剤いらず?温泉は痛みに効く

・痛風になったら、アルカリ性の温泉が望ましい

・温泉が効くとされる「リウマチ」とは何か

・温泉の鎮痛作用は「副作用のないロキソニン」

・風邪やがんに、温泉による免疫力向上で対抗

・温めてがん細胞を死滅させる「ハイパーサーミア療法」

・睡眠無呼吸症候群の改善は「長い息」から

・呼吸筋をリハビリするには、温泉にしっかり浸かる

3章 温泉に入るだけで幸せになれる理由

・日本人がメンタル面の不調を抱える理由

・脳波の変化から知る温泉のリラックス効果

・自分ではコントロールしにくいイライラを温泉で整える

・日本人に激増する「うつ状態」は亜鉛不足が原因?

・亜鉛不足の見落としが引き起こすうつ状態、うつ病の悪循環

・現代は慢性的なミネラル欠乏の時代

・大人のいじめは、「幸せホルモン」が原因?

・温泉で社員旅行は理にかなっている

・ネットやスマホ、ドラッグなどの依存を温泉が断ち切る

・マッサージは「軽く」してもらうべき理由

4章 最も効率的気に温泉に入る技術

・朝風呂と夜風呂、どったが正解?

・入浴前は緑茶を飲むのに最適な時間

・入浴は、できれば食前が望ましい

・恐い入浴中の事故は「かけ湯」で予防

・かけ湯は手足から少しずつ

・安全な温浴のためには浸る時間が重要

・温泉ごとに最適な入浴時間は違う

・「温泉で月見酒」はご法度?

・”適切に”利用すれば、サウナは健康的

・発祥地フィンランドで認められたサウナの長寿効果

・長時間のサウナは危険度が高く、しかも痩せられない

・水風呂の正しい入り方

・極寒の場所の温泉ツアーはあの世への片道切符?

・湿式サウナで蒸気のミネラル成分を吸収

・「湯あたり」は、温泉効果が効きすぎた状態

・温泉事故のリスクを下げる入浴ポイント

・妊娠中はOK、生理中はNGか

・自宅の風呂でも一定の健康効果はある

・入浴剤は本当に効能があるのか

・銭湯の「ジャットバス」「電気風呂」の刺激による健康効果

・リラックス効果の高い「不惑の湯」「寝湯」

・銭湯特有の文化も楽しめる

・海の恵みを活かした「タラソセラピー」

・温泉成分を凝縮した「ファンゴ」の効果

・都内でも温泉効果を取り入れる「ネオ湯治」

第5章 泉質を知れば、温泉はもっと脳と体を癒す

・迷ったときは「単純泉」を選ぶ

・美人の湯「炭酸水素塩泉」

・身体をポカポカにする「塩化物泉」

・火傷や怪我に効く「硫酸塩泉」

・スカッと爽やかな「二酸化炭素泉」

・「含鉄泉」で貧血を改善

・世界的に珍しい「酸素泉」の強い殺菌効果

・美容と殺菌効果が期待できる「含ヨウ素泉」

・卵の腐った臭いの「硫黄泉」は細胞を活性化

・「放射能泉」に危険性はない

・ほかにもある日本の珍しい泉質

・1000万年前の湯を体感できるのはは松之山温泉だけ

・自分に合った温泉を探す

あとがき

「温泉に帰りましょう」これは、医師として長らく人の健康にかかわってきた私の体験から、皆さまにお伝えしたい言葉です。

温泉に浸るだけで身体は遺伝子レベルから元気になり、精神的なストレスをも取り除くことができる。このような場所を大自然が私たちに与えてくれていることに、畏敬の念や感謝を感じすにはいられません。

荒川教授は、私が本書でも触れた温浴による効能という「機能的価値」に、温泉の歴史や大衆文化にまつわるエピソードといった「情緒的価値」を織り込むことで、日本の温泉はキラーコンテンツになりえると指摘され、私も強く納得しました。

荒川教授から示唆に富むすばらしい言葉をいただきましたので、ご紹介したいと思います。

「私にとって温泉とは、『サードプレイス』です。温泉に行くことは、ゆったりと保養する目的に加えて、慌ただしい日常からふと立ち止まり、リセットする機会なのです。つまり『非日常』ではなく、『日常の延長』。癒しの場所でありながら、同時にほどよい刺激があり明日の活力を得られる温泉は、私にとって、本当の自分を取り戻す場所なのです」。

本書を執筆するにあたって、数多くのヒントを頂戴するとともにご尽力をいただいた琉球大学観光産業科学部の荒川雄志教授、元「関東・東北じゃらん」編集長の森田拓朗さん、地域活性学会副会長、温泉/健康部会長の舘逸志先生、温泉アイドルの相澤めぐみさん、そして私の温泉師匠である早坂信哉先生には、事あるごとに丁寧なご指導を頂きましたことに深く御礼を申し上げます。

またファンゴを実体験させていただいた「アセンダット、箱根温泉強羅温泉端の香り」の大和田端乃さん、ミネラルデトックスを行っていただいた「ルフロ」の三田直樹さん、温泉宅配サービスを展開している「株式会社ヒューマンウェア」の山下憲男社長に感謝申し上げます。

またこの本をつくるにあたってお世話になりましたアップルシードエージェンシーの鬼塚忠さん、原田明さん、扶桑社の江口裕人さん、ライターの小林義崇さん、ありがとうございました。

本書をきっかけにして、少しでも多くの方が温泉に入ることの価値を再認識していただければこれにまさる喜びはありません。

一石 英一郎

定価1,430円(本体1,300円+税10%) 扶桑社