冷え症

先生の回答

伊藤 実喜 先生
温泉療法専門医　医学博士 　 東京上野マイホームクリニック　院長

専門科目： 内科・アレルギー科、泌尿器科、栄養・美容点滴、再生医療

所属学会:
日本医師会、日本臨床内科医会、日本糖尿病学会、日本透析学会、日本再生医療学会、日本性機能学会、日本気候物理医学会、日本奇術協会

温泉は冷え性を改善するための適した方法の一つです。ただし、正しい入り方を知ることが重要です。

温泉は、外部から熱を補い、代謝を高め、体の熱の巡りを改善し、血液や体液の循環を促進し、老廃物の排出も助けます。これにより冷え性の改善が期待できます。

しかし、冷え性の方が間違った温泉の入り方をすると、逆に冷えを悪化させることがあります。
冷え性に高すぎる温度の温泉は適しません。高温の温泉は交感神経を刺激し、皮膚の血管を収縮させるため、体に熱を取り入れにくくなります。温泉を上がった後に体が熱を放出し、湯冷めを引き起こすことがあります。

冷え性の人は、長時間温泉につからないように注意が必要です。長時間の入浴は副交感神経を優位にし、血管が拡張して体内の熱が過剰に放出され、結果的に体が冷えてしまうことがあります。足湯などの部分浴も冷え性には効果的です。